Q1. まずは簡単に自己紹介をお願いします。
SAKIEと申します。多摩美術大学のグラフィックデザイン学科を卒業し、現在は東京を拠点にイラストレーターとして活動しています。作品のテーマは、日常生活の中で目にする些細な瞬間や出来事です。画材は主にボールペンと色鉛筆を使用しており、線を組み合わせることで色合いや雰囲気を表現しています。
Q2. イラストレーターになったきっかけは?
大学時代の課題でイラストレーション作品を制作する機会が多く、卒業後もその延長として自己制作を続けていました。それが今の活動につながっています。
Q3. 現在のイラストスタイルに至った経緯を教えてください。
もともと網線やドット模様などの漫画的な表現ではなく、陰影をつけるときもベタ塗りではなく線で描く癖がありました。この線による描写があまり見かけない表現方法だったので、独自のスタイルとして確立できないか模索し続けた結果、今のスタイルに至りました。
Q4. 今回ご提供いただいたシリーズ作品には、どのような想いが込められていますか?
私の作品は、誰もがどこかで目にしたことがあるような「共感できる瞬間」を大切にしています。今回ご提供した作品には「家」をモチーフにしたものが多く含まれていますが、どこか懐かしく、それでいて少し不思議な、夢で見たような曖昧な風景を描くことを意識しました。
Q5. 影響を受けた作家や憧れのアーティストはいますか?
フィリップ・ワイズベッカーさんとポール・コックスさんの影響を強く受けています。
フィリップ・ワイズベッカー「HAND TOOLS」より
ワイズベッカーさんは工具用品などの身近なモチーフを線だけで表現されていて、その描き方に惹かれました。ポール・コックスさんは赤を基調にした作品が多く、私もそこから影響を受け、黒ではなく赤い線で描くスタイルを取り入れるようになりました。
Studio Fotokinoでの展覧会からのシルクスクリーン作品、ポール・コックス
Q6. 今後挑戦してみたいことはありますか?
今の絵柄は続けつつも、線の表現や柄の使い方にもっと幅を持たせていきたいと考えています。また、今後は紙媒体での展開にも力を入れて、雑誌や書籍の装画などで自分のイラストを目にしていただける機会を増やしていけたら嬉しいです。
→SAKIEのプロフィールと作品を見る